鎧兜はここを見る 鎧兜はここを見る

前立・鍬形・鍬形台
まえだて・くわがた・くわがただい

前立・鍬形・鍬形台はここを見る

切れそうなほどカドが立った物や、バリの有るものは論外だが、基本的には好みで決めてOK。

鍬形台は、飾り金具がプレス物ではなく、鋳物や削り出しの本彫金、厚みのあるものがいいです。

兜を正面から見たときに、まず目に付くのが前立(まえだて)と鍬形(くわがた)。

そして、兜のヒサシの上にあって、この二つをつなげているのが鍬形台です。(白線で囲まれた部分が鍬形台です)
ただし、前立も鍬形も含めて「立物」という総称があり、これを「前立」と呼び換えることもあります。(紛らわしいなあ)。

まず、鍬形ですが、写真は一般的なスタイルの物。

ウロコ型の彫金があるものが一般的には高価ですが、鏡面仕上げの物もそれなりに手がかかっています。

切れそうなほどカドが立った物や、バリの有るものは論外ですが、基本的には好みで決めてしまっていいでしょう。

戦国武将などは変わり鍬形も多いですし、最も簡単に変化が楽しめます。

鍬形台は、飾り金具がプレス物ではなく、鋳物(下の写真)か、削り出しの本彫金(流石に滅多に無いけど)で出来ていて、厚みのあるものがいいです。

黄金色のものなら本金鍍金がいいでしょう(黄金色の写真は黒染めですが、まあ、そこは好みです)。
ただし、真鍮やアルミメッキの物も見た目ではわかりません。5~10年たって、色があせて来て初めて判るのが現実。

次の写真は撮った時期が古かったので発色がおかしくなってますね。透かし彫り風の凝った造りがこの製法の特徴です。細工の細かい物がやはり美しいですね。
ブリキ/プレス板で作った台に、同じくプレスで作った飾りをピンや金釘で止めた物よりずっといいと思うんですが…。

まさか店頭で針で引っかく訳にもいきませんから、これだけはお店の言い分を信用するしかないのが辛い所。