どんな物を飾る?贈る?

精霊棚 ・お盆棚とも言います。(むしろ長野県ではこちらの呼び名のほうがポピュラーです)
 一般的にはお盆の時期は仏壇を閉め、盆棚にご位牌やお供え物を置き、
 周りに提灯を飾ります。

・東信では普通に使われますが、北信では使われることがほとんどありません。
 ※北信では仏壇を盆棚に見立てて、周りに提灯を置くのが一般的です。
大内行灯 ・盆提灯の中でも主役と言えるのがこの大内行灯です。
 カーブを描く三本足に丸い火袋が特徴的です。

・明治22年、岐阜の勅使河原直次郎が工芸品として売り出したのが始まりとされていますが、
 原型は江戸中期からあったようです。

・大内行灯の「大内」の名の由来は不詳ですが、
 大内と言う言葉は皇居内裏を示す言葉でもあり、
 家中のもっとも大事な場所に飾ると言う意味が込められていると言われています。
 また、元大名家であった大内氏が買い求め、盆提灯とした事から
 大内行灯と呼ばれるようになったと言う説も。

・正式な形は二重になった火袋に紋座と呼ばれる絵を入れ、
 内袋に家紋を入れた物とされます。
 山水や花の描かれた紋座は、極楽の風景を模したものとも言われ、
 祖霊を安心させてお迎えするものであると言います。

・もともと工芸品として売り出された為、岐阜では納涼の明かりとして使われる事も多く、
 残暑見舞いなどに送られて、他県の方が「縁起でもない」と激怒したと言う笑い話も。
御殿丸 ・丸型の火袋を持った吊り提灯です。
 大内行灯にほぼ並ぶ格の物として、場合によっては家紋を入れて飾られます。

・大内行灯の数が多く、部屋に飾りきらないなどの理由で用いられる事が多いです。
住吉提灯 ・長筒形の吊り提灯です。
 こちらも大内行灯とほぼ並ぶ格の物として用いられます。

・住吉の名は、住吉神社に用いられてきた形状であることによります。
 近年御殿丸になり変わって用いられる事が多くなってきました。

・こちらも正式には二重の火袋を持ち、家紋が入るようになっています。
壺提灯
(岐阜提灯)
・かつては岐阜の提灯を代表する形状だった為、
 岐阜提灯と呼び習わされる事の多い吊り提灯。
 お盆に用いられる提灯としては、やや格が下がります。

・通常家紋は入りません。

回転行灯
・大内行灯と同じ形状の物と、そうでないものがあります。
 大抵はプラスチックで出来ており、かなり安価です。
 格はかなり落ちます。
 
・通常は親族ではなく、ご近所や友人宅などへ、
 新盆の際に贈るお使い物として用いられます。
 火袋が二重になっているものはほとんどありません。
大内行灯の
大きさ
・大内行灯には、部屋に見合った大きさが定められています。
 一番の近親者(A)とそれ以外の親族、親戚(B)によって多少サイズが分かれます。

・四畳半:A、12号 B、12号まで

・六畳:A、13号 B、12号まで

・八畳:A、14号 B、13号まで

・十畳以上:A、15号 B、14号まで

・ただし上記は仏間や客間、あるいは続き間など、かつては「日常品を置かない空間」
 とされていた部屋を基準としたものですので、こうした部屋にも物を置く昨今では、
 1号ずつサイズを下げてもいいかも知れません。
浄霊灯・
霊前灯
・盆棚や仏壇に飾る、提灯/行灯に比べて小さな明かりです。
 形は灯篭型やろうそく型の他、回転筒の入った雪洞型等があります。

・通常は自家でお買いになるものですが、場合によっては贈るものになる場合があります。
蓮華灯 ・文字通り蓮華の花をかたどった明かりです。
 浄霊灯や霊前灯に順ずる大きさの物から、大内行灯に匹敵するサイズの物まであります。

・蓮華には「仏座」の意味合いがあり、仏様が降りて御座りになる所とも言われます。

・浄霊灯の代わりに自家で購入されたり、
 あるいは回転行灯の変わりに近親者以外の方が求めて贈られる事があります。

戻る